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魚類剥製工房 東海釣魚堂のブログです。名古屋 おさかな3D!


by choogyo

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COP10リポート ②

HPのギャラリーに、アマゴ、ヤマメ、
ニジマス、ワカシを追加しました。
見てね!!


COP10リポート①から(10月28日ブログより)
渓流釣師は、なぜ山を見るのかということでした。

続きです。
広葉樹のある森は、樹木が葉を落とし、土の養分や土そのもの
になります。
スギのような針葉樹は、常緑樹といい、1年中、葉をつけており 葉を落とすことは
ほとんど無いので大地に養分を与えることは、あまりありません。
針葉樹も広葉樹といっしょに育つことで、より大きくなれるのですが、植林の森は
間伐など人が管理しないと森そのものが崩壊してしまいます。
     植林の森は、生物多様性とは、ま逆の生物単一性を人が人工的に造った
     森なのです。お金を儲けるために・・・実際は儲からなかったので放置
     した結果が今の状態を生み出しています。クマも被害者です。              

いっぽう広葉樹(クヌギなど)は、果実をつけることで、食料を森に与えます。
花や樹液も豊富に出しますので、動物や昆虫も多く集まります。
つまり、広葉樹の多い森は、魚のエサとなる陸生の昆虫が、格段に多い、
川に養分を供給する土壌が豊か、すなわち、生物が多様である1つの例です。

ワタカ
COP10リポート ②_e0198329_16431880.jpg

琵琶湖の絶滅危惧の固有種です。
     アシの減少(湖の広葉樹といっても良いと思います。海では干潟や
     藻場が広葉樹と同じ役割です)で生息数が減っています。
     また、外来種との生息場所の重複で、捕食者が増えたのも原因の
     一つです。

そして、もうひとつ、渓流釣り師が(私が)針葉樹を嫌う訳があります。

それはスギなどの性質によるものなのですが、針葉樹は
根を地中に入れずに、地表を這わせる性質があります。
これに対して広葉樹は、地中深く根を張ります。
     ブナは、保水性が高い広葉樹の1つです。幹に耳を付けると木の中を
     流れる水の音が聞こえることもあるとか。

手入れされていない、細い針葉樹だけの森(多様でない森)は、うす暗く
広葉樹(落葉樹)が育たないので、土や養分が新しく供給されず、
広葉樹の根がないので雨水も、溜まることがなく、
土は、さらに流れやすくなります。

結果として川はどうなるでしょう
雨が降ると、すぐに増水する、安定しない川となり、土砂が流れ込むので
川底が埋まり、魚は、外敵から身を守る隠れ場所がなくなるだけでなく、
森に昆虫が集まらないので、エサとなる昆虫(水性幼虫)も激減することに
なります。危険が多く、エサがないのですから、
よい魚が育つはずがありません。

バランスの良い管理された山  木曽、赤沢休養林
COP10リポート ②_e0198329_16435713.jpg


中流のアユにしても、上流の山が荒れて、雨が降ればすぐ増水して濁るように
なれば、苔も洗い流されてしまいますので、アユも大きくなれません。
矢田川では、自然遡上は増加しいるのに、成長はここ数年悪化している
そうです。
原因がわからず、研究中とのことでした。
ひょっとしてこのあたりかな・・・・とも思いますが
(豊田市矢作川研究所)

海で、正常な山や広葉樹に相当するのは、干潟であり藻場(遠浅の海岸)であり、
湖ではアシ原であることも重要です。
また、これらの場所はすべて生物が多様であるゾーンであることを忘れては
いけませんね。

また、山が荒れますと、治水という名の負の連鎖が始まります。
1つの例として、
人間が手入れを怠ると山が荒れる→土砂が出る→砂防堰堤を作る→ダムを作る
→海に流れる土砂が減る→海岸が浸食される→テトラポットを入れる といった具合です。

山を自然に戻し、保水力のある天然のダムとすれば、負の連鎖は、かなり
解消され、良い連鎖が生まれるのではないかと思います。
新たな公共事業として、雇用も生まれるはずです。
生物多様性の問題は、経済としての側面も大きいのですね。

COP10参加のおもしろサイトのご案内②
豊田市矢作川研究所   
魚のゆりかご水田     
愛知県水田生態系 
海洋管理協議会     
長良川河口堰について管総理、しっかりしてちょ 応援しとるでよ)
天野礼子さんブログ
生物多様性条約市民ネットワーク  

愛知県のブースから、農業と里川を利用して安全な米つくり
COP10リポート ②_e0198329_16443936.jpg

ミニ魚道です。稲作にもお魚は重要なのですね。
   遡上実験をしていましたが、これが結構登るのですよ
   そう言えば、昔の田んぼには、フナやメダカ、ドジョウなんかいっぱい
   いたっけな、田んぼに入って怒られたりとか・・・(小学生のころ)
   用水には、ライギョもいたっけ、カエルで釣るのだ!!
   (ルアーじゃないよ、生カエルです)
   何で、こんな魚道が必要になったのか?
   おもしろサイトをご参考ください。

渓流はオフシーズンですし、解禁までは、まだちょっとありますので、
海釣りや高原川のご紹介なども考えております。
by choogyo | 2010-11-29 17:23 | | Trackback | Comments(0)

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